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蜂蜜エッセイ応募作品

最もおいしいはちみつ

渡辺 碧水

 

 新聞の記事を読み、興味が湧いた。関心の向くままに気まぐれ調査を進めた。
 記事は、「日本はちみつマイスター協会」主催の最もおいしい「はちみつ」を決めるコンテスト「第四回ハニー ・オブ ・ザ ・イヤー」の結果が二〇一八年八月三日の「はちみつの日」に発表された、という内容。
 日本で購入することができる「はちみつ」で、各地のハチミツの達人(マイスター)から推薦された一一八品の候補の中から、最も美味なはちみつを選定する審査会が約四か月かけて開かれた。産地等を伏せ、予備審査は達人代表審査員多数による三次にわたる審査、最終は各界審査員六人による審査。「テイスティング審査」という「香り ・味わい ・あと味」の審査。
 八月三日の「はちみつの日」は、「はち(八)みつ(三)」の単純な語呂合わせで一九八五年(昭和六〇年)に制定。はちみつの消費拡大が目的。ちなみに、三月八日は「みつばちの日」。これも「みつ(三)、ばち(八)」の語呂合わせ。
 結果がニュースになったのは、国産部門で「最優秀賞」と、「はちみつフェスタ二〇一八」の来客試食投票による最多得票獲得「来場者特別賞」との二つを受賞したのが高校生の出品であったから。定時制の市立札幌大通高校(札幌市)生徒の手によるもので、都会の中心部に建つ五階建て校舎をはじめ、いくつかの近隣高層ビルの屋上で飼育しているみつばちから採取したはちみつ。最終審査員の講評は「花の香りが強く、香りも良い。非常になめらか。クローバーの様な上品な味。気品がある」だった。瓶詰め「天然蜜食べ隊 初夏の百花蜜」は無添加、非加熱の味が人気を呼ぶ。
 生物の飼育や商品化を学ぶ高校生の学習成果に大変感心するが、大自然の中で採取する養蜂業者の製品よりも、大都市のビルの屋上で採取するもののほうが高評を得たことは、予想外の驚きだ。
 興味 ・関心は収まるどころか、さらに高まり深まってしまった。

 

(完)

 

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